2012 日本パッケージングコンテスト部門賞受賞
【開発の目的】
今、日本では、確実に忍び寄る国民の高齢化がPETボトル市場を縮小させる隠れた大きな要因となりつつあります。それは、「PETボトルのスクリューキャップが固くて開けられない、開けづらい」という人が高齢化に伴って増え続けていることに起因しています。その人口たるや既に1700万人以上に達しています。
スクリューキャップ開封にはいくつかの要素がありますが、それはただ1つの項目、握力に代表できます。この握力には、スクリューキャップを開封することが困難となる上限値である開封困難握力値≒20kgfが存在します。この値を下回る人は、自力での開封が困難となります。現在このような開封困難者が急増しています。
「プチッパ」は、幼児から要介護の高齢者まで誰でも簡単にスクリューキャップを開けられるようにとの思いで開発したモノです。
【特徴と用途】
1.PETボトルキャップに「プチッパ」を被せ、レバーを立ち上げ、指をかけて軽く回せば、テコの原理で楽々開封可能。
2.レバーによる開閉なので、約1/3の力で開封可能で、片手での開封も可能、握力ゼロでもキャップを握らずに楽々開閉可能。
3.コンパクト設計で、PETボトルキャップに付けたままでも梱包や店頭陳列、持ち運びなどが可能。
4.見た目にこれだと判るので、差異化を図ることができ、販促効果を期待できます。
5.多彩な色・柄・形バリエーション化が可能なので、PETボトルのパッケージデザインに応じた仕様にもできます。
【構造と仕様】
1.未使用状態においては、コンパクトな状態にできます。
2.使用時には、スクリューキャップを回転するための回転半径を増大させて回転操作に必要とされる回転力を小さなものにできます。
3.廉価で繰り返し使用が可能なレバー式です。
4.スクリューキャップに被せる装着部にレバー部を形成するキャップ装着型です。
5.キャップ装着型には、装着部の天板有りタイプと天板無しタイプがあります。
6.キャップ装着型天板有りタイプでは、型加工や印刷による名入れ、彫り込み等の加工が可能です。
7.スクリューキャップに一体にレバー部を形成するキャップ一体型も可能です。